舌のくせについて
日常生活の中でテレビを見ているときやゲームをしているときなどに、知らずしらずのうちに口がぽかんと開いて上下の歯と歯の間に舌が出ていたり、食べ物を飲み込むときに舌を前に出すことはありませんか。これを舌癖(ぜつへき)といい、口呼吸や指しゃぶりを長く続けることによって引き起こされることもあります。
本来、舌の先は上あごの天井前方部分の前歯の後ろあたり(これをスポットといいます)に接触していて、舌と歯とはくっついていません。
本来、舌の先は上あごの天井前方部分の前歯の後ろあたり(これをスポットといいます)に接触していて、舌と歯とはくっついていません。
舌癖があると、開咬、出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)などの歯並び・咬み合わせの原因を引き起こすことがあります。また、舌の位置が本来よりも低い位置にあるため、発音が不明瞭になって聞き取りにくくなったり、食べるときに音を立てるといったことにつながる場合があります。
舌のくせの原因
指しゃぶりが長く続いていること
指しゃぶりをする習慣が長く続くと、上下の前歯がはえてくるときに妨げとなり、上下の前歯の間に隙間ができ、開咬とよばれる状態になります。その結果、飲み込むときに上下の前歯の間に舌を突出させるくせが起こります。舌小帯が短いこと
舌小帯が短いと、飲み込むときに舌を口蓋に向かってしっかり上げることができずに、低位舌(舌が低い位置にある状態)となり、飲み込むときに舌が上下の唇の間に突出します。外傷や虫歯により乳歯が早くに抜けてしまうこと
永久歯の数が足りないこと
乳歯が早くに抜けてしまったり、永久歯の数が足りない場合、歯と歯の間に隙間ができることがあります。その隙間に向かって舌を突出することがあります。
鼻の病気
アレルギー性鼻炎、アデノイド、口蓋扁桃肥大などの鼻の病気があると、鼻呼吸ができずに口呼吸となります。口呼吸となると、空気の通り道を確保する必要性から、下あごを下げ、舌が低い位置となり、飲み込みのときに舌が突出します。
口の周りの筋肉の筋力が弱いこと
歯の外側にある筋肉(口輪筋、頬筋など)と歯の内側にある舌の押す力のバランスが、歯並びや咬み合わせにとって大切な役割を果たしています。これをバクシネーターメカニズムといいます。歯の外側にある筋肉の力が弱いと、内側にある舌とのバランスが崩れ、歯が必然的に舌によって押されることになるので、上下の前歯の間に隙間ができ、開咬とよばれる状態になります。その結果、飲み込むときに上下の前歯の間に舌を突出させるくせが起こります。
永久歯の数が足りないこと
乳歯が早くに抜けてしまったり、永久歯の数が足りない場合、歯と歯の間に隙間ができることがあります。その隙間に向かって舌を突出することがあります。
鼻の病気
アレルギー性鼻炎、アデノイド、口蓋扁桃肥大などの鼻の病気があると、鼻呼吸ができずに口呼吸となります。口呼吸となると、空気の通り道を確保する必要性から、下あごを下げ、舌が低い位置となり、飲み込みのときに舌が突出します。
口の周りの筋肉の筋力が弱いこと
歯の外側にある筋肉(口輪筋、頬筋など)と歯の内側にある舌の押す力のバランスが、歯並びや咬み合わせにとって大切な役割を果たしています。これをバクシネーターメカニズムといいます。歯の外側にある筋肉の力が弱いと、内側にある舌とのバランスが崩れ、歯が必然的に舌によって押されることになるので、上下の前歯の間に隙間ができ、開咬とよばれる状態になります。その結果、飲み込むときに上下の前歯の間に舌を突出させるくせが起こります。
口の周りの筋肉の筋力が弱いこと
歯の外側にある筋肉(口輪筋、頬筋など)と歯の内側にある舌の押す力のバランスが、歯並びや咬み合わせにとって大切な役割を果たしています。これをバクシネーターメカニズムといいます。歯の外側にある筋肉の力が弱いと、内側にある舌とのバランスが崩れ、歯が必然的に舌によって押されることになるので、上下の前歯の間に隙間ができ、開咬とよばれる状態になります。その結果、飲み込むときに上下の前歯の間に舌を突出させるくせが起こります。舌のくせが及ぼす影響
歯並び・咬み合わせへの影響
飲み込む動作の時に舌が上の前歯を押していると、上顎前突(上の前歯が前に出ている状態、いわゆる出っ歯)、開咬(上下の前歯がの間に隙間があり、咬み合っていない状態)や空隙歯列(隣り合う歯と歯の間に隙間がある状態、いわゆるすきっ歯)を生じやすくなります。また、低位舌(舌が低い位置にある状態)で、飲み込みの動作の時に舌が挙がりにくい場合には、反対咬合(下の前歯が前に出た状態、いわゆる受け口)になりやすくなります。
飲み込む動作の時に舌が上の前歯を押していると、上顎前突(上の前歯が前に出ている状態、いわゆる出っ歯)、開咬(上下の前歯がの間に隙間があり、咬み合っていない状態)や空隙歯列(隣り合う歯と歯の間に隙間がある状態、いわゆるすきっ歯)を生じやすくなります。また、低位舌(舌が低い位置にある状態)で、飲み込みの動作の時に舌が挙がりにくい場合には、反対咬合(下の前歯が前に出た状態、いわゆる受け口)になりやすくなります。
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開咬
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上顎前突
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反対咬合
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空隙歯列
口の機能への影響
しゃべる時に舌の位置が不完全なために、発音が不明瞭になることがあります。また、舌が挙がりにくいために、食べ物の塊をのどに送るのが難しくなり、飲み込みの動作がしにくくなります。
しゃべる時に舌の位置が不完全なために、発音が不明瞭になることがあります。また、舌が挙がりにくいために、食べ物の塊をのどに送るのが難しくなり、飲み込みの動作がしにくくなります。
舌のくせを治すには
舌の癖を治すには、筋機能療法と呼ばれる口の周囲の筋肉のトレーニング(MFT)、矯正装置による舌の位置の改善があります。
筋機能療法「舌のくせのためのパーソナルトレーニング」
東住吉区の 医療法人きらめき会 はりなかの歯科&矯正歯科では、舌のトレーニングが必要な患者さんに対しては、わかりやすいイラストの描かれたワークブックを用いながら、一人ひとりの患者さんに合わせたオーダーメイドのプログラム「舌のくせのためのパーソナルトレーニング」(筋機能療法)を行っています。筋機能療法は、口の機能を改善することにより、口の周りの筋肉のバランスを整え、きれいな歯並びを作って維持できるような環境づくりを行うことを目的としています。筋機能療法では、@口の周りの筋肉の訓練、A咬む動作と飲み込みの動作の訓練、B唇と舌の安静にしているときの位置(普段、楽にしているときの位置)の訓練、の3つの要素があります。
口の周りの筋肉の訓練では、舌、唇を含め、口の周りにあるあらゆる筋肉の機能の改善を図ります。これは筋肉の力を強めるだけでなく、緊張しすぎている筋肉をリラックスさせ、全体的に調和のとれた状態を目指します。
咬む動作と飲み込みの動作の訓練では、食べ物を咬むときおよび飲み込むときに、口の周りの筋肉からバランスの取れた力が歯に加わるように改善していきます。
唇と舌の安静にしているときの位置(普段、楽にしているときの位置)の訓練は、安静時に口の周りの筋肉の圧力が歯並びにアンバランスな力を与えない状態とすることを目標とします。具体的には、唇がリラックスした状態で閉じていて鼻呼吸をしており、舌がリラックスした状態で上あごの内側にぴったりとはまりこんでおり、上下の歯が飲み込みの動作の時以外は離れているといったことです。
矯正装置による舌の位置の改善
筋機能療法「舌のくせのためのパーソナルトレーニング」
東住吉区の 医療法人きらめき会 はりなかの歯科&矯正歯科では、舌のトレーニングが必要な患者さんに対しては、わかりやすいイラストの描かれたワークブックを用いながら、一人ひとりの患者さんに合わせたオーダーメイドのプログラム「舌のくせのためのパーソナルトレーニング」(筋機能療法)を行っています。筋機能療法は、口の機能を改善することにより、口の周りの筋肉のバランスを整え、きれいな歯並びを作って維持できるような環境づくりを行うことを目的としています。筋機能療法では、@口の周りの筋肉の訓練、A咬む動作と飲み込みの動作の訓練、B唇と舌の安静にしているときの位置(普段、楽にしているときの位置)の訓練、の3つの要素があります。
口の周りの筋肉の訓練では、舌、唇を含め、口の周りにあるあらゆる筋肉の機能の改善を図ります。これは筋肉の力を強めるだけでなく、緊張しすぎている筋肉をリラックスさせ、全体的に調和のとれた状態を目指します。
咬む動作と飲み込みの動作の訓練では、食べ物を咬むときおよび飲み込むときに、口の周りの筋肉からバランスの取れた力が歯に加わるように改善していきます。
唇と舌の安静にしているときの位置(普段、楽にしているときの位置)の訓練は、安静時に口の周りの筋肉の圧力が歯並びにアンバランスな力を与えない状態とすることを目標とします。具体的には、唇がリラックスした状態で閉じていて鼻呼吸をしており、舌がリラックスした状態で上あごの内側にぴったりとはまりこんでおり、上下の歯が飲み込みの動作の時以外は離れているといったことです。
矯正装置による舌の位置の改善
舌を前に出すくせが原因で、開咬(上下の前歯がの間に隙間があり、咬み合っていない状態)になっている場合、習癖除去装置と呼ばれる矯正装置を用いることがあります。習癖除去装置を装着すると、舌を前に出すことができなくなります。この装置を数か月装着していると、次第に舌のくせが改善していき、開咬が改善します。この装置には歯に力を加えて歯を移動させる作用は全くありません。くせがなくなると歯並びが良くなるのです。舌のくせが歯並びを悪くする原因であることがよくわかります。