2013年12月05日 [Default]
矯正歯科治療で小顔効果?
矯正歯科治療を受けることによって、小顔になることがあるというと、信じられないかもしれません。もちろん、歯列矯正によって全ての患者さんが小顔になるというわけではないのですが、実際に小顔になった患者さんは決して少なくないというのが実感です。では、その歯並びを治すことによって小顔になるというのは、どのようなメカニズムで起こると考えられているのでしょうか。私(榎村徳仁)は、大阪大学大学院在籍のころ、咬むときに働く筋肉やそれをつかさどる神経についての研究を行い、歯学博士の学位を大阪大学よりいただきました。そのような専門的なことも含めて、わかりやすくお話しします。
顔の大きさを決めているのは、顔の骨格(骨組み)と思いがちですが、実はそれだけではありません。骨についている筋肉、脂肪、皮膚といった難組織の厚みも深く関係しています。エムラ歯科・矯正歯科、東住吉矯正歯科センターでは、顔の正面からのレントゲン写真(正面位セファロ画像)を撮影していて、その画像を分析して治療計画を立てているのですが、その顔の正面からのレントゲン写真を見ると、エラの張っている患者さんは必ずしも骨が出っ張っているわけではなく、むしろエラの部分の骨に付いている筋肉(咬筋)が分厚いということが多くあります。
咬筋は、食べ物を噛むときに働く筋肉です。しかし、ストレスや悪い噛み合わせが原因の「歯ぎしり」「噛みしめ」「食いしばり」のときも咬筋が働きますが、このようなときには咬筋は調和のとれた動きにはならず、不自然な緊張状態になります。この咬筋の不自然な緊張状態が、咬筋をむやみに分厚くしたり、非対称な筋肉になる原因と考えられています。
噛み合わせが良くなると、食べ物をしっかりと咬めるようになります。また、しっかりと食べ物を咬むことは、ストレスの軽減し、「歯ぎしり」「噛みしめ」「食いしばり」の改善にもつながります。こうして咬筋への不自然な緊張の原因が取り除かれると、顔の骨組みそのものは変化しなくても、エラの張っていた部分がすっきりし、小顔になる場合もあるのです。
念のためですが、全ての患者さんが矯正歯科治療で小顔になるというわけではないので悪しからず・・・。興味のある方は、矯正歯科で相談してみてください。
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