2017年05月19日 [Default]
妊婦さんの歯のケア
妊娠さんの歯のケア 大丈夫ですか?
妊娠中は口内環境が変化しやすい
歯や歯ぐき(歯肉)のトラブルが起こりやすい
妊娠性歯肉炎は、30〜70%くらいに発症するという報告があります
ママがむし歯になると、赤ちゃんがむし歯になりやすい
赤ちゃんの為にも、お口の中きれいにしませんか!!
妊娠初期(0〜3ヵ月)
妊娠初期は、歯とお口のトラブルが増えやすい時期
女性ホルモンが増えることで、口の中を正常に保つ唾液の分泌が低下してしまい、トラブルになりやすい時期です。
つわりがひどいため、トラブルにならない様に、十分に気をつけましょう。
妊娠中期(4〜7ヵ月)
体調も比較的安定しているため、食欲が増してきます。
妊娠性のエプーリスが発現しやすい時期です(ホルモンバランスの影響で歯肉が腫れたり出血する事)
歯科治療はこの時期が適しています。
後期に入ってお腹が大きくなるとあお向け治療を受けるのが大変です。
妊娠後期(8〜10ヵ月)
一度に「食べられる量」が減ってしまうため、空腹状態が多くなり、間食などの「食べる回数」が増えやすい時期。
口腔内の酸性化も起こりやすく歯肉炎・う蝕の進行が起きやすい。
出産後
女性ホルモンの分泌が元に戻り症状は改善します
生まれたあと授乳・仕事や家事で忙しくなり、睡眠不足・食事の不規則により 歯磨きが不十分になりやすい時期
ママの口が不健康だと赤ちゃんにも細菌をうつしてしまうリスクがあるため、出産準備とともに正しい歯磨きも心がけましょう。
むし歯予防に効果的なフッ素配合ハミガキ剤がおすすめです。
注意が必要なトラブル
1.歯周病になりやすい=妊娠性歯肉炎
2.口臭が発生しやすくなくる
3.むし歯になりやすい
4.口内炎になりやすい
5.親知らず(智歯周囲炎)
つわりがひどい時の歯磨き
●歯磨きのアドバイス
一日のうちで体調のよい時間に歯磨きをしましょう。
ヘッドの小さいハブラシを使用します。
歯磨きの時は、下の方を向いて前かがみの体勢になり、ハブラシを舌に当てないようにすると嘔吐感を避けやすいです。
お風呂で歯磨きするのもよいでしょう。嘔吐が気になりませんね。
ハブラシは小刻みに動かしましょう。
ハミガキ剤は、香料や味の強いものは避けましょう 。なくてもいいですよ、汚れをしっかり取りましょう。
●歯磨きできない時には
デンタルリンスや水でのブクブクうがいをしましょう
赤ちゃんに虫歯を作らないために! 赤ちゃんが生まれたあとも気を付けよう!
生まれたばかりの赤ちゃんの口には、むし歯の原因となる細菌(ミュータンス菌)はいませんが、むし歯になる赤ちゃんもいます。
パパやママが使ったスプーンで赤ちゃんに食べさせたり、噛み砕いたごはんをあげたり、またキスしたりすることによって、実は赤ちゃんにうつしてしまうからです。
口うつしや間接キスなど、赤ちゃんとのスキンシップを取ることが多いパパやママは赤ちゃんのためにも、日々の歯磨きを気を付けなくてはいけません
妊娠中の食事にも気をつけましょう
赤ちゃんの歯の元となる歯胚(しはい)と呼ばれる組織は、妊娠初期から作られます。
その歯胚が石灰化されて、固く丈夫になるのが妊娠4か月目ごろです。
永久歯の歯胚の一部も、この時期に作り始められます。
カルシウムだけでなく野菜やくだもの、魚、肉、穀物などをバランスよく食べて必要な栄養素をしっかり摂るよう心がけたいですね。
●主な栄養素
良質なタンパク質
:
歯の基質を作るのに必要です。
カルシウム・リン
:
歯の再石灰化のために必要な栄養素
ビタミンA
:
エナメル質に必要な栄養素
ビタミンC
:
象牙質に必要な栄養素
ビタミンD
:
カルシウムの代謝や石灰化を調整する役割